トレジャーハンターというのは、実際にある職業だそうで、かなり前に新聞やＴＶなどで騒がれた、海底の沈没船から宝を引き上げた人達の職業は”宝捜し業＝トレジャーハンター”だったようです。小説では、トレジャーハンター八頭大（菊地秀行）とかありますねえ。
このソフト、一言で言うと、『やってて気持ちいい』ゲームだと言えます。主人公の兄弟は、トレジャーハンターである父親の跡を追ううちに７つのオーパーツを探し出し、世界を破滅から救うというストーリーですが、街を歩き回ったり戦闘をしたりという行動そのものがやってて楽しく、ストレスが溜まりません。街では、ゼルダのように剣で草を刈ったりできますし、時々草むらから出てくる蛙を売ったり、蛙をカジノの蛙レースに出せたりします。この辺はさすがにチョコボのスクウェアだなあと（この作品を制作したのは、サターンの『バロック』を作ったスティングという会社ですが）思います。また、戦闘は、簡単なＳＬＧ方式ですが、グリッドレベルと言われる、キャラの移動制限が各々違うエリアが設定されていて、戦闘に深みを出しています。私は、弟のブルーのボケが好きで、ブルーが宿屋に泊まる時に言う寝言と兄の突っ込みや、強敵が現れた時のブルーの反応なども凄く面白いと思いました。ブルーは戦闘時の得意技が罠を仕掛ける事で、それが私にはちょっと使いづらくて難でしたが・・・。街から街への移動や、街でダッシュで走る様子は、同じスクウェアの『クロノトリガー』とそっくりですね（笑）
最後まで一気にいける適度の難易度と、クリアした後に残る何かほのぼのした感じが素敵なこのゲーム、さすがと言える出来に仕上がっています。万人に薦められる良作だと思います。